あれ?あんまり気にしないんだ。

なんか少し悲しいな。

まあ、いきなりこんなこと
言われても困っちゃうよね。
しょうがないか。

そうして、家まで送ってもらった。

「家ここか。近いんだけど」

「え?そらっちもここら辺なの?」

たしかに朝あの道で会ったし、
あそこの道通るのって
ここら辺の人しか通らないもんね。

「俺っちあそこ」

そらが指差したところは、
私の家の目の前のアパートだった。

「すごく近いじゃん!」

「俺もびっくりした。
今年の1月にばあちゃん死んじゃったからさ、1人暮らしなんだよ」

「そっか。
1人暮らしかー。大変だね!」