不審者は警察に連れていかれ、
私はそのおばさんに
家まで送っていってもらった。

おばさんが両親に丁寧に
説明してくれた。
それでも両親は、

「りあ、何してるの!
お母さん達に迷惑かけないで!」

「ご、ごめんなさい…」

私は見捨てられている。

どこにも私の居場所はない。

それでも私はここまで来れた。
それは、かれんのおかげ。
私は、かれんがいなかったら
やっていけなかった。

ずっと私のそばにいてくれた。

しかし、私はこの事件で
男が嫌いになった。

かれんが少しは男の子と
話せるようにはしてくれたけど、

でも苦手なのは変わらない。