1人で歩いて帰っていると
横に車が止まった。
私は怖くなり、早歩きで通ると

「お嬢ちゃん、1人かい?
おじちゃんが楽しいところに
連れてってあげるからおいで」

と、声をかけて来た。
いわゆる、不審者だ。

私は、怖くて怖くて
走って走って…

それでも私はまだ小学3年生。
いくら速くたって
大人には負ける。

簡単に追いつかれ、
無理やり車の中に入れられた。

怖くて声も出なかった。

私には、助けを呼べる人がいない。

誰にも必要とされていない。

生きてる意味がないんだ。

このまま死んでもいいや。

そう思っていた時、
パトカーの音がした。

私が連れ去られているところを
見た近所のおばさんが
警察に通報してくれたみたいだ。