『もしもし』
私の好きな声が響いてくる
「遥……」
『どうしたの?』
凄く優しい声があったかくて涙が出そうなのを抑えた
「遥、遥は私のこと好きなの?」
自分でも電話で何話したいとか言いたいことも
決まってなくて
咄嗟に出た言葉がこれで驚いた
『……好きだよ、ごめん不安になるよね。会えなくてゴメン、いや会ってなくてごめん、』
私最低かな
忙しいって、分かってるのに
こんなこと言わせて
最低だよ。
「遥……ごめ『あーもしもし?』」
遥の声じゃない聞き覚えのある声が聞こえてきた。
『俺聖人。あのさー、遥忙しいって分かってる?』
冨岡 聖人 Drangの一員だ。
あっち側で遥が「おいっ!」っと叫んでいるのがわかる
「分かってる。」
『じゃーまじでいちいち掛けてくんな』
私はコイツの言葉に心底腹が立った
「聖人君に関係あるの?ないよね?だったらいちいち突っ込んできて欲しくない」
『ハァ!?関係ねえわけねえだろ俺らグループ何だぞ。しかも今回一回だけだろ注意したのは』
「グループに、メンバーの彼女なんて関係あるのかな。仮にも遥と私の問題だし私いちいちもなにも一回だけだよ電話したのは」
聖人が言った言葉を前否定するように、言った
『ッチ死ね……ッツーッーッーツ』
死ねなんてアイドルが一般人に向かって言うだろうか
その後は切られて機械音だけが耳にこびり付いた