伊月は明の唇に指をそっと触れさせた。


「今日だけは『先生』はなしだ。端から見てもおかしいだろ?せっかく行くんだから
今日は先生はやめてくれ」


「はっ、はい!」


伊月は首を傾げ、呼んでみ?と明に問いているみたいだった。