高校二年の秋。私の修学旅行の日、新大阪まで送ってくれたハル。 新幹線に乗って、九州に三泊四日。 「あゆ、後でこれ読んで」 手渡されたのは、ハルから私への手紙だった。 「えー。…嬉しい。何書いてるの?」 ハルは柄にもなく、たまに私に手紙を書いてくれた。 普段、無口なハルから、私は手紙でたくさんの愛をもらう。 新幹線で、開けてみたハルからの手紙。 私の一生の宝物。