早めに送ってもらい、その後はいつも、私の門限8時まで、近くの遊歩道を二人で歩いた。
ハルの手は、本当にあたたかい。
真冬、凍える寒さ。
ハルは手を繋いだまま、その手を自分の上着のポケットにいれてくれる。
「ハルの手は、カイロみたいにあったかいね」
私はいつもその台詞。
「血管、太いのかな。冬はいいけど、夏は汗かきで最悪」
ハルは自分の手が、人よりあたたかいの気にしてた。
汗かきで、手をさわられるのも初めは拒んでた。
「私はハルの手が、一番落ちついて大好き」
本当に…ハルの手は…
あったかくて。大好きだったんだ…