少し、離れた場所に停めるのは、バイクの音が響いて、私の父に気付かれないようにした。


私の父は、昔かたぎでバイクに乗るのは暴走族みたいに思ってて、私がそんな父の事を話したから。


堅物な父は、ハルの姿を一度見かけて、私が家に帰るなりこう怒鳴った。



「暴走族みたいな奴とは付き合うな」


…それから、私は父と話すのを避けた。ハルの事、なにも知らないのにひどいと思った。



でも、今思えば…


ハルは私の父のことも考えて、きちんと門限までに送ってくれてたんだねって気づいた…



私が、子供過ぎたんだね…