「…居酒屋でも行く?…駄目か。私達、飲めないし、19だし」


真理は、私が一人で話すのを何も否定せず、ただ聞いてくれた。


私も思いを口にして、少しだけ楽になれた気がした。その時は…



「大丈夫。真理も明日も仕事でしょ。今日はありがとう。帰るよ」



楽になれた。一瞬思い…



バスで一人になると、また…

涙が止まらない。


まわりに気付かれないように、私は一番後ろの座席に移動した。



肩を震わせながら、涙がどうしても止められなかった。