ハルと初めて会ったのは、私が高校一年。 ハルが三年生の秋だった。 私立の女子校に通っていた私。 子供の頃から、決して成績が良くなかった私は、公立高校に通うことが叶わずお金のかかる私立高校に進学した。 裕福ではなかった家庭。母は一日、食品工場のパートに出て、私の学費のために働いてくれていた。 私が入学して、一ヶ月。 昼休みに、廊下で友達とわいわい話していた時に、担任の女教師が早歩きでやって来て、私の肩に手を触れた。