「制服でくるかよ」

ハルがボソッ言った。


「うん。すぐに帰るから。着替える時間もったいないでしょ」
ハルに向けて笑いかけた私の顔がひきつる。

「だから来るなって言ったのに」



ハルは、すごく私にむけてうっとうしそうだった。
確かにえんじのブレザーの制服は少し恥ずかしいし、カッコ悪いかもしれない。


ハルは、私にそれだけ言ってその後は私の知らない話題で友達たちと盛り上がる。


恥ずかしい。
やっぱり、来なきゃよかったかも。

私だけ蚊帳の外って感じ…
たまにチラチラ見てくる知らない女の子が気になるし。

お前、誰よって聞きたかったけど

私がみんなの会話に入るタイミングさえわからなかった。