ドアが中から開いて、え…って思う。 「お邪魔してます。あゆちゃん、制服じゃん」 ハルの部屋の中から出てきたのは、ハルの中学からの友達。 私のはりつめた気持ちが少しだけ解ける気がした。 「ごめんね。ハルの顔、ちょっと見に来ただけ」 友達、やっぱり来てたんだ。 ハルと二人で話をしたかった。 でも、友達がいて安心した気持ちもあった。 今日は何事もなく またハルと私の明日が続くと信じて。