次の日、私は電車に乗り部屋にたどり着いた。 ここは公団でファミリー向けの部屋。 エレベーターで、誰かと乗り合わせたりすると少し照れる。 私は若い奥さんだと思われてるんだろう。 「こんにちは」 同じ駅前のスーパーの買い物袋を持った主婦に声をかけられる。 「こんにちは」 ハルと夫婦に見られてるのかなと思うと、胸が熱くなった。 ハルのお嫁さんに…なりたい。