「帰るなよ」


ハルはいつも言ってくれた。



「うん。帰りたくないよ。泊まりたい」




でも、最後はいつもきちんと車で、家まで送ってくれるハル。ハルとずっと一緒にいたくて、帰りぎわ、なかなか手を離せなかった。



部屋を借りて、余計にさみしくなった。



本当にハルの事が愛おしい。ずっと、ずっと、一緒にいたかった。