合う回数は、どんどん少なくなっていった。
私が休みの木曜の夜と、ハルが休みの日曜の夜くらい。
どちらか会えなくて、週に一度の時も少なくなかった。
でも、電話は毎日の習慣。どんなに短い会話でも、私が帰宅する時間に電話をくれたハル。
馴れ合いになって、少しめんどくさそうな声に聞こえる時もあったけど、私はハルからの電話がいつも待ち遠しかった。
ほとんどデートらしい事も出来なくなって、会えない分、電話だけは毎日くれて本当に嬉しかったのに、ある日ハルがこう言った。
「電話、週に二回くらいにしよう」って。
私は、それだけは絶対に嫌だった。