涙がこぼれる私の瞳に 映ったハルの強い冷たい視線。 「もういい。出ていけよ」 ハルはそう言って、手を伸ばしてしがみつこうとする私を振り払った。 「なんで?…ハル。嫌だよ!」 ベッドに倒れこむ私に、もう一度冷たい声が飛び込む。 「出ていってくれよ。もう、くんな」 ハル …嘘…だよね… 嘘って言ってよ。 三年半、温めてきた大事な恋が 終わる瞬間だった。