「どうして来たのよ!私は…。」



「…。」



新太郎さんと麻衣ちゃんの仲の良さを嫉妬してた。


実の兄妹と分かっているのにずっと嫉妬してた。


私の方が新太郎さんの事好きだって。


愛してるって。


そんなんじゃないって何度も言い聞かせた。


それでもその気持ちが消えなかった。


智君が死んで。


私は、その悲しみに乗じて新太郎さんを呼びつけた。


それは。


悲しいからじゃなくて、もっと私を見て欲しいだけ。


私を大事にして欲しいだけ。


私だけを愛して欲しいだけ。



「私は最低…。」



「もういいよ。」



気が付いた時には自分の思いを全てぶつけていた。