……………。


「藍…ちょっと、いいですか(^^?)」


「え?」


俺は、藍の手を引っ張り中庭に連れていった。


後ろでは、女子が騒いでいる。



「あの…何ですか?」

「え?あぁ、ごめん。つい…」


「あの…すみませんが、お名前は…」


「あ、ごめん。"皇月欄"よろしく(^^)」


「よろしくお願いします(^^)」


ボソッ
「それにしても…何で…」


「え?」

「あ、いや…。」


「あの…私に何か用ですか?」


「別に…」


「でしたら、戻ってもよろしいでしょうか?」


「え…あぁ。すまないね」


「いえ…それと…私と何処かでお会いしましたか?」


「え…」


「あ、私の思い過ごしかもしれません(^^)では。」


「っ…。」


俺は、何も言うことが出来なかった。


言ってしまいたかった…だけど…それは、藍が自分で…自分自身で、その扉を開くことだから…。