「おい蓮、言わなくていいのか?」


「椿…何を。」


「だから、欄にだよ」


「転校生のことか?」


「あぁ。」


「…別に…大丈夫だろう。」


「でも…」


ボソッ
「あいつも、あの事は知っている。」



「え?何?何か言った?」


「別に。それより、椿は教室に戻らないのか?」


「…はぁ…戻るよ、あんま1人で無茶するなよ。」


「あぁ、分かってる。」


椿は出て行った。

そして、ここにいるのは俺1人になった。


「は〜…。もぅ、8時45分か。」


「そろそろだな…。」


俺は席を立ち、生徒会室を後にした。