『ここは…病院?あっそっか、お母さんの…』
「汐梨…」
「佳代…」
「私のせいだわ。私が汐梨に問い詰めればよかった!!」
『あぁ私が運ばれたとこなんだ。なんでこんなとこチョイスなの…』
「佳代…なんのことだ?汐梨がこんなことした理由知ってるのか?」
「ちゃんとは知らないの…。ただ汐梨が何かに悩んでたのは確かよ。」
「俺はそんなことも気づいてやれなかった!クソッッ!!」
そう言って、お父さんは座ってた椅子を殴った。
お母さんが少しビクッとした。
「あっすまない。こんな時でもこの子はきっと聞いてるんだもな…」
お父さんはお母さんのお腹をさすった。
『えっこの子って…まさか。』
「そうね…でも私はこの子より今は汐梨のことを想ってたいの!」
「わかってる!わかってるけど、この子の事も考えないといけないだろ!俺たち親なんだから!」
「親?親の私たちが汐梨を守ってやれなかったのに、親なんて言える?」
「それは…」
「そうでしょ!?汐梨は一人で…一人で死んで行ったのよ!私たちは気づいてやれなかった…あの子の苦しみを…もう、汐梨と笑うことも、喧嘩することも、御飯も一緒に食べれない。汐梨の成長を見ることは、もう出来ないの!!!」
そう言うと、お母さんは泣き崩れた。
こんな姿にさせたのは…私。
どっかで聞いたっけ…親より先に死んでしまうことが、一番を親不孝だと。
お母さんが言っていた言葉がグサグサと突き刺さる。
自分で手首を切った時より、何倍も痛い。
そっか、私は全ての未来を自分で終わらせたんだ。
死んでしまえば楽になる。
死んでしまえば自由になる。
死んでしまえばイジメは終わる。
終わったのはイジメなんかじゃない!
私の人生が終わったんだ。
「バステト…苦しいよぉ〜。」
「これが汐梨様が出した結論の結果です。汐梨様は自分だけのことを考え結論を出されました。結果ご両親を苦しめる形になりました。汐梨様自信にもう少しの強さがあればよかったのですが…。」
「強さなんてあるわけないじゃない!!そんなのあればイジメなんてされてない!」
「そもそもその考えが間違ってるんです!わたくしが言ってる強さは、イジメに向き合うことではありません。そんなことだから、死を選ぶんです。」
「わかんないよ…私バカだもん。」
「泣いて、叫んで、挙げ句の果てには開き直りですか…いいでしょう。わたくしが教えてあげます。」
バステトはいつもよりキツイ声で言った。
「ご両親に助けを求める強さです。汐梨様はどこかで、親に言ってもかわんないって思ってなかったですか?親と言うものは一番の味方でいてくれる存在なんですよ!」
言い返す言葉がない。
その通りだ。親に心配かけたくないと思ってたけど、そう思った後にどうせ言ってもかわらないしって思ってた。
「死を選ぶ前に出来ることは、いくらでもあったんです。」
バステトの言葉は重くて、泣き崩れる両親を見つめることが辛い。
「バステト…もう、わかった。次行こう。」
「わかりました。次はどこがいいですか?」
「どこに行っても生き返りたいって決めたら戻れるんだよね?」
「はい、戻れます。」
「じゃ、私の体がなくなるところに…」
「お葬式ですか?」
「うん。お願い。」
「わかりました。」
「汐梨…」
「佳代…」
「私のせいだわ。私が汐梨に問い詰めればよかった!!」
『あぁ私が運ばれたとこなんだ。なんでこんなとこチョイスなの…』
「佳代…なんのことだ?汐梨がこんなことした理由知ってるのか?」
「ちゃんとは知らないの…。ただ汐梨が何かに悩んでたのは確かよ。」
「俺はそんなことも気づいてやれなかった!クソッッ!!」
そう言って、お父さんは座ってた椅子を殴った。
お母さんが少しビクッとした。
「あっすまない。こんな時でもこの子はきっと聞いてるんだもな…」
お父さんはお母さんのお腹をさすった。
『えっこの子って…まさか。』
「そうね…でも私はこの子より今は汐梨のことを想ってたいの!」
「わかってる!わかってるけど、この子の事も考えないといけないだろ!俺たち親なんだから!」
「親?親の私たちが汐梨を守ってやれなかったのに、親なんて言える?」
「それは…」
「そうでしょ!?汐梨は一人で…一人で死んで行ったのよ!私たちは気づいてやれなかった…あの子の苦しみを…もう、汐梨と笑うことも、喧嘩することも、御飯も一緒に食べれない。汐梨の成長を見ることは、もう出来ないの!!!」
そう言うと、お母さんは泣き崩れた。
こんな姿にさせたのは…私。
どっかで聞いたっけ…親より先に死んでしまうことが、一番を親不孝だと。
お母さんが言っていた言葉がグサグサと突き刺さる。
自分で手首を切った時より、何倍も痛い。
そっか、私は全ての未来を自分で終わらせたんだ。
死んでしまえば楽になる。
死んでしまえば自由になる。
死んでしまえばイジメは終わる。
終わったのはイジメなんかじゃない!
私の人生が終わったんだ。
「バステト…苦しいよぉ〜。」
「これが汐梨様が出した結論の結果です。汐梨様は自分だけのことを考え結論を出されました。結果ご両親を苦しめる形になりました。汐梨様自信にもう少しの強さがあればよかったのですが…。」
「強さなんてあるわけないじゃない!!そんなのあればイジメなんてされてない!」
「そもそもその考えが間違ってるんです!わたくしが言ってる強さは、イジメに向き合うことではありません。そんなことだから、死を選ぶんです。」
「わかんないよ…私バカだもん。」
「泣いて、叫んで、挙げ句の果てには開き直りですか…いいでしょう。わたくしが教えてあげます。」
バステトはいつもよりキツイ声で言った。
「ご両親に助けを求める強さです。汐梨様はどこかで、親に言ってもかわんないって思ってなかったですか?親と言うものは一番の味方でいてくれる存在なんですよ!」
言い返す言葉がない。
その通りだ。親に心配かけたくないと思ってたけど、そう思った後にどうせ言ってもかわらないしって思ってた。
「死を選ぶ前に出来ることは、いくらでもあったんです。」
バステトの言葉は重くて、泣き崩れる両親を見つめることが辛い。
「バステト…もう、わかった。次行こう。」
「わかりました。次はどこがいいですか?」
「どこに行っても生き返りたいって決めたら戻れるんだよね?」
「はい、戻れます。」
「じゃ、私の体がなくなるところに…」
「お葬式ですか?」
「うん。お願い。」
「わかりました。」