俺と涼は、朝日が上る前から、海辺にいた。
「みーちゃん。先行くなら言ってよ。もう。」
騒がしい夏帆と一緒に、所在なさげに柴咲が来た。
「みーちゃん、涼と何してたのよ?」
まぁ、そんな責めるなよ、と俺が言う前に
「たそがれてた」
と、涼は言った。
柴咲が
「 早く入ろうよ。私、久しぶりだから、楽しみたいの」