二人で買い物をすまして部屋に招いた

自分の部屋の物と、新たに買い足した物で飾れた部屋に生まれて初めて男の子を招き居れた

夕凪君も家族と離れて暮らしているらしく、あんまり自炊しないみたいでコンビニ弁当ですましているらしい

彼はご飯が食べれるだけましですよ~っとニコニコしながら笑っていたけど、その後に見せた悲しい顔を見てしまった

頭の中で色々な妄想が渦巻く中、出来上がった料理をお皿に盛り付け、レンジで温めたご飯を茶碗に盛り付け持っていった

『口にあえばいいけど…』

『大丈夫です、なんでも食べますから~』

ニコ笑って手を合わせて会釈をして食べ始める夕凪君、見た目が見た目なだけに食べてる姿も可愛らしい

『そぉいえば、夕凪君っていくなの?』

『16ですよ~、今年から柊高校に入学するんです』

新事実発覚、まさか同級生だったなんて…

『そうなんだ~、同じ年なのか…』

『えっ!?桜木さんも同じ年なんですか!?年上かと思ってました~』

やっぱりね…

だと思った…

『あっ…とごめんなさい…大人ぽくて綺麗だったから…年上かなって…』

『大丈夫、慣れてるから』

顔では笑ってるけど、心の中では泣いてる自分がいた

『夕凪君って身長いくつ?』

一番の疑問をぶつけてみた、けっして仕返しではない

『163ですよ、ちっちゃいでしょ』

ご飯を頬張りながら喋る姿がなんとも可愛らしい

同じとしなのに弟みたく思えてしまう

『桜木さんは?』

『180だよ、ここまでくると気持ち悪がられるね』

笑いながら返すと羨ましいそうな目で見つめてくる

なんだろ…

撫でくりまわしたい

『………』

『………』

食べ終わって喋りたい事も喋ってお互い無言になる

気まずいなぁ………

そんな事思ったやさき

『それじゃあ自分の部屋に戻りますね』

『うん、またお腹空いたらいつでもおいで』

ニコニコしながら自分の部屋に戻っていく夕凪君を見送った

『はぁ………』

このため息はなんだろう

自分でもわからないままベットに倒れこんだ

『一目惚れ………なのかな…』

思った瞬間顔が熱くなった

やっぱり、恋したんだ