こんなことを聞いてみた。
「こーちゃんって、彼女居ないの?」
The 恋バナ
「居ないかな」
律儀に答えるこーちゃん。
そして疑う私。
「と言っといて居るでしょ。
幼馴染みに隠すな」
「いや、本当に。
彼女おろか好きな人すら出来ない」
苦笑しながら答えるこーちゃん。
「え」と驚く私。
「でも、告白はされてるでしょ?」
「うん…まぁ…」
「…因みに何人に?」
「…3人ぐらい」
破ぜちまえ。
「何で告白断るの?
付き合わないの?」
理由を聞いてみる。
幼馴染みの中なので
今更遠慮しません。
「好きじゃない子と
付き合えないからかな」
イケメンか!
いや、普通の感覚なのかな?
と、思った私の恋愛経験値の低さに悲しくなってくる。何これ泣けるぜ。
「付き合うなら、
自分から好きになった子と付き合いたい」
穏やかにそう言って
私に笑いかけたこーちゃん。
照れたように耳が赤いっす。
そして聞いてた私、
何も言えませんでした。
そんなバレンタインデーの夜。