先輩のことを好きになって
もぉ、1ヶ月

なにげないLINEをするようになって
なんとなく距離が近くなった気がする


重たい荷物を持ってると
そっと変わってくれる優しさ

パソコンができなくて
にらめっこしてると

後ろから抱きしめるように
私の手の上からマウスを握って
教えてくれたり


私の学校生活の中心は
いつも永田先輩だった

会いたいから学校に行く

先輩がいるから学校が頑張れる

不思議と私のエネルギー源になってた





そんなある日の昼休みに
なにげなくケータイを開くと
安田先輩からのLINE


【お前、今日 何限まである?】

いきなりどしたんだろ?

【いつも通り6限までです^ ^】

するとすぐに返事がきて

【今日、ずっとLINE見とけ】

急にどおしたんだろと思いながらも
それから安田先輩から
LINEの返事がくることはなかった


学校の帰りの電車の中

安田先輩からLINEがきて
いきなり


【なにしよるや?】


いや、いや、帰ってます

【お家に帰ってますよー(*^^*)】


そんなことを送ると突然
ケータイが鳴る

ピロりん ピロりん ピロりん
鳴り止まないから
電話だと気づく


でも、画面を見てびっくり

だってその相手は







永田先輩



ふるえながら
電話にでる


《いきなりごめんな?》

《あ、いや、大丈夫ですよ
どおかしましたか?》

緊張しながらやっとでた言葉

《………》

お互い無言が続く


この無言が私にはとても長く感じて
でも、どぉしよおもできなかった

この沈黙を破ったのは永田先輩


《あのさ




いきなりやけど



いきなりやけど、ごめんな




跡部ちゃんのこと



好きっちゃん



付き合ってほしい》



え?

正直、なにかの罰ゲーム
なんじゃないかと疑ったりもした


でも、電話越しの空気から
真剣さが伝わってきて


《あの…

私なんかでいいんですか?》

これが私の素直な思い


好きだけど

こんな完璧な人に私なんかが


だけど永田先輩は

《跡部ちゃんがいい》

そんな言葉をくれた


だから

《はい、お願いします》