彼女とそうやって話していると

近くにコンビニがあった。






「………じゃあ、桜田ありがと。僕はコンビニに寄っていくから。」




「何買うんですか?」



「えっと………、。」





僕が頬をかいていると

桜田はそこから読みとったように



「いいですよ。先輩。
傘なら明日返してくれればいいので。」





「いや、でも!!」




「いいじゃないですか。マネージャーになれれば
いつでも会えるので、そのとき返して下さい。」





微笑む彼女にまた僕は何も言えなくなり

他に買うものもないコンビニに寄らなかった。