だけど、次の瞬間で僕の心は崩壊するくらい傷ついた。





「潤くん!」





成川先輩はそういった。







ジュンくん…………






僕は、その名前に知っている。







「あ、世奈。お待たせ。」






原田 潤。







僕の憧れの先輩の名前。







原田先輩は成川先輩に駆け寄っていく。







失恋の心を灯しながら



微笑み合う二人の背中を僕はただ見つめていた。