入学式。


それは桜が満開で晴れた爽やかな日だった。





僕、『田中祐太』は 高校生になる

そんな日に


桜の木の下にきれいに咲く





一輪の花を見つけた。





こんなにきれいに咲いてる桜よりも美しい花。





甘い蜜で誘われるように


僕はその花に留まりたくなった。









その花の名を

僕は入学式の5日後に知る。





『成川 世奈 』 (ナルカワ セナ)









僕が一目惚れしたのは

ひとつ上の先輩だった。