「は、反則って…?」 「可愛すぎ」 彼の頬が赤く染まっていた。 「…俺は拓斗。じゃあな」 扉がパタンと閉まったとき、 胸が凄く高鳴っていた。 「…嫌なやつなのに、何でぇ…?」 ぎゅうっと心がわしづかみにされたみたいに、 ずっと胸がドキドキいってる―…。