この場所に少しでも居たくなくて、愁ちゃんに近付き腕を組む。


「お腹空いちゃった。出よ?」


少し戸惑いを見せる愁ちゃん。


「……ああ、行こうか」


ショップの外に出てレストランを探して歩いていると、突然愁ちゃんが立ち止まり、あたしの腕と目の前にあるアクセサリーショップのウィンドウを見比べる。


「なに?」


思わずあたしがそう聞くと、愁ちゃんはあたしのブレスレットを指差して答えた。


「これって、あれだよね?」