そして…

二回、三回と亮輔くんは圧勝だった。


「勝者…

平山 亮輔ー!」


純太くんは、亮輔くんの手を掴み上にあげた。

まるでボクシングで勝ったときみたいな感じで…


「亮輔くん、圧勝だったね。」


「まぁな!相手が弱すぎなんだよ。

もっと、強いヤツとやらせろって!」


あははは…


僕が苦笑いして、亮輔くんを見ていたら…

純太くんが真面目な顔をして何かを考えていた。


「……………どうしたの、純太くん?」


「……あぁ、いやな…


あのメールに、彼女の命はもちろん…

貴方の命も奪わせてもらいます…って書いてあっただろ…?


あれは本当なのかな…って…」


純太くんは、亮輔くんに負けた 田村 宏さんを見て言った。