〝へ~。
すごくおいしそうだった~”



〝うん。
すごくおいしいよ”



勉強してるフリをして。



文字で会話をするあたしたち。



ぽっちゃりん先生も、誰も気づいていない、あたしたちだけの秘密の会話。



それが、すごく楽しくて。



この時間が、ずっと続けばいいのにって思った。



それなのに……。



――キーンコーン。



悲しいことに、会話の途中でチャイムが鳴った。