「そしたら、委員長しかいなかった。
花がいないから、あたし。
掃除を手伝ったんだ」



そういえば、あの後……。



冷泉くん言ってた。



『この前は、急に帰っちゃってごめんなさい。
生物室の整頓……。
ひとりでやらせちゃってごめんなさい』
……って、謝ったあたしに。



『べつに、いいよ。
それに、ひとりじゃなかったし』
……って。



あれって……真由ちゃんのことだったんだ。



「そのとき、わかったんだけど。
委員長、花のことしか見てないよ」



「えっ?」