ドキドキがハンパない。



顔が熱い。



「……っ」



ち、ちょっと……離れようかな。



冷泉くんに気づかれないように、カタカタッと少しだけ左に移動した。



「ん?
離れたら見えないだろ?」



冷泉くんが小声で言って、カタカタッとあたしのほうに近寄った。



「……えっ!?」



そ、そこは、スルーしないんだっ!?