あたし、この手がすごく好きだったよー。



でも、もっと好きな人が……できちゃった。



こんなの、ものすごく切ないよぉ。



こんなの、ものすごく悲しいよぉ。



「大丈夫。
大丈夫だから、花」



って言いながら、星ちゃんは、優しくあたしの髪を撫で、背中をぽんぽん撫でてくれる。



あたし。



星ちゃんのことを好きになってよかった。