「それからは、自分でもよくわからないけど。
花が他の男といるだけでムカつくようになって。
それで、はっきり、自分の気持ちがわかった」



星ちゃんは、あぐらをといて、あたしの方を見た。



そして、あらたまった様子で、正座した。



「俺、花のことが好きだよ」



星ちゃんは、真面目な顔であたしに言った。



「俺と付き合ってほしい」



熱いって感じるくらいの真剣さ。



「1週間後の俺の誕生日を、花に祝ってほしいんだ。
俺の“彼女”として。
もちろん、来月の花の誕生日も、“彼氏”としてお祝いしたい」