あたしは、〝マスコット”らしく、かわいくへへっと笑って、おどけてみせた。



それが、この空気には一番いい選択だって思ったから。



それなのに……。



「花っ。
おまえ、ちょっとこい」



声を荒げた星ちゃんに、腕を掴まれ立たされた。



「え?
ちょっと……。
どこへ行くの?」



それには答えず、星ちゃんはあたしを引きずるようにして部屋を出た。



う、わー。



どうしよう。