そういえば、星ちゃん。



あたしの前では、感情のコントロールをあんまりしないよね。



でも、こんな星ちゃんを見たことがないみんなは、びっくりしてるよ。



まぁ、みんなの前で、こんな態度をとられるあたしも、驚きすぎてこぼれたジュースが拭けないんだけど……。



「あー、いいよ。
俺が拭く。
大熊、服とか大丈夫?」



固まるあたしの代わりに拭いてくれたのは、優しい北川くん。



「ココにいたって、べつにいーじゃん。
なー、大熊~?
俺らだって、大熊としゃべりたいんだし~」



あたしの顔をのぞきこんで、ニッコリ笑う。