「おー、山本に西山。
それから、原田に……
あれ?
大熊もいるじゃん」



中2のとき同じクラスだった中川くんと渡辺くんに声をかけられた。



「おまえ、久しぶりだな~。
元気にしてたか~?」



あたしに近寄る中川くん。



「……って、おまえ。
卒業してから、まだ数カ月しかたってないじゃん」



渡辺くんが、中川くんを見て笑う。



「んー、まぁ、そうだけど。
大熊の笑い声が、異常になつかしくてさ~。
俺」