「ち、ちょっと……。
委員長っ」



席からぴょんと飛びのいて、騒ぎの中心にいる冷泉くんを手招きする。



「なんとかしてよ。
この騒ぎっ!」



「…………」



「メガネかけて!
それから、いつもみたいに、無愛想な顔をして!!」



じゃないと、どんどん騒ぎが大きくなっちゃうよ。



ほら、教室の入り口のところ。



他のクラスの女の子達も、見に来たみたいだし。



おまけに、押し出されたあたしは、自分の席にも座れない。