「けっこうかどうかはわからないけど。
『星くんって……。
いつも、あんな感じ?』
……って、大西さんが聞いたあたりから」



「…………」



……ってことは、けっこう前じゃん!!



うっそ~!!



まわりに聞かれないようにと思って、下を向いてしゃべってたのが、裏目に出た!



恥ずかしい話を聞かれていたことがわかって、わなわな震える。



「委員長、今日はメガネなの?」



イスから立ち上がりながら、りおちゃんが聞く。



「あれ?大西さん。
とってほしいの?」



冷泉くんの声が、ふわっと丸くなった。