〝クールで無愛想以外の顔は……。
あたしだけの特権のハズでしょ”



……とか。



そんなことを思うなんて。



あたし、どうしちゃったんだろう?



「星くんっ。
そろそろいかないと……。
先パイたちに怒られるよっ」



ジャージを着た、マネージャーらしき女の子が、星ちゃんのユニフォームを引っ張った。



「ん。
わかった」



長い髪をおだんごにしたかわいい女の子に向かって、星ちゃんは軽くうなずいた。