星ちゃんは、女子の騒ぎを気にすることなく、あたしの顔をのぞきこんだ。



「んー。
熱は、ねーみてーだな」



「……っ」



星ちゃん……。



顔が近いよ。



「じゃあ、花。
おまえ、なんで、俺を見なかった?」



「……え?」



星ちゃんの視線の強さに戸惑う。



「俺は、花のことを気にかけてたのに」



「……えっ!?」