「お召し上がりにならないのでしたら、私が」



そう言って私のケーキを食べようとする。



「っちょ!誰も食べないなんて言ってないんだから」


……いけない、いけない。


青山のペースに飲み込まれてしまうとこだった。


「お嬢様、今日いろいろと悩んでも良い解決方法は見つからないと思いますが」


「う……」


確かに青山の意見も一理ある。


なんせ私とみちるは知り合ってまだ数時間しか経っていないのだから。


「……わかった!やめたやめた!予習するわ」


「かしこまりました。準備をしてまいります」