「おい、九条、行くぞ」

「え?あ、はい」


いつの間にか皆並んでいた。

さっき波風くんがいないと先生に言った女の子でさえも。


……これが普通の学校なのかな?


…戸惑いを感じつつも私1人じゃどうにも出来ないので仕方なく体育館へと向かった。








それから難なく入学式は無事終了した。


教室へ戻ったものの相変わらず私の隣は空席のまま。


……休み……かな?


でも普通入学式休むかな?



「そんなに隣の子、気になる?」


「へ?」


突然話しかけられたことに驚き変な声を出してしまった!


「あ、ごめん、ごめん。あたし木林 みちる(キバヤシ ミチル)。よろしく!」