「あいつは彼女じゃねぇ。ただのセフレだ」


セフレ?


セフレ……。


「えぇ⁉︎⁉︎⁉︎」


セフレってあの……あれだよね?





『いい?悠羅?この世の中にはセフレっていうものが存在するの』


『セフレ?』


『そう。愛情なんてものはなくてただの快楽を求めるためにやる行為のための友達のことよ。だからセフレだけにはなっちゃダメだからね』


そう、彼女に教わったけなーー。


懐かしい。

元気にしてるかな?



当時の私はそんなことする人なんているはずない、そう思ってたけど。



まさか目の前にいるとはね。



「で?俺の暇つぶしタイムを邪魔してくれたお前はどう責任とってくれんの?」


「……暇つぶし?」


暇つぶしで女の子抱いてたわけ?




あり得ない!



超最低男じゃん!



「だって入学式とか、暇なだけじゃん?」


そう言って一歩、また一歩と近づいてくる。


こいつ……。


……危険すぎる。



って。


入学式?



「あぁーーーー!」


私が叫んだ頃にはもう目の前にいたからか、顔をしかめる。



「じゃ、私急いでるんで。失礼します」



そう言って屋上を後にした。





その頃イケメン危険男が

「おもしれぇ」

なんて呟きながら笑っているなんて。


これからさらに関わっていくことになるなんて。


まだ知る由もなかった………