優真と話さなくなっても時を止めることは出来ない、












とうとう中学最後の体育祭がやってきた。












芹花と優真は同じ赤色だったがやはり、話すタイミングを失っていた。












「まずいぞ!灰藤!!!!」












「どうしたんですか?」













先生は息を切らしたまま優真の肩を強く掴んで











「クラス代表リレーの一番ランナーの小泉が熱中症で倒れた!!!代理を探しといてくれ!!!」











とだけ言って優真に反論の隙も与えずまた走り去ってしまった。











優真はめんど、と呟いてクラスのみんなを集合させた。











「クラス代表リレーの一番に走る小泉が倒れたから誰か代理をしてほしいんだけど、誰かやっていいって人いる?」











と言うとやはりざわざわと嫌なムードが流れた。