今日も私は逃げていた。 今日の先生は違う、体力もあるし今までのおじいちゃん先生とは訳が違う。 だけど、私はいつもどおりの体力と速さで先生を撒いた。 そう、今は校舎の屋上。 それも外から登ったのだ。 誰も、いたいけな15歳の少女が校舎をクライミングしたとは誰も思わない。 そして、その日も面白くない授業をそこでやり過ごそうと本を片手に寝そべろうとしたら急に、校舎が雪崩のように崩れ始めたのだ。