「おい、美緒。」


リビングからお父さんが呼ぶ。


「なに。」


そう冷たく返すのは、中3の沢田美緒。


「明日からお前に家庭教師つけるからな」


「はぁ?なんで?」

突然の言葉に美緒は大きな声で聞き返す。


「お前の成績が悪いからだ。わかるだろ、」


まぁ、確かに悪かった。
でも、家庭教師なんて付けたら家でまで窮屈な生活しないとじゃん…


「やだ。来ても顔あわせないから。」


そう言って部屋に閉じこもった。



「ふざけんな…クソ親父…」