「じゃあ、僕帰ります」

「ちょっと、コーラせっかく出した
んだから全部飲み干していって。

ほら」

健は渡されたコーラのコップを
受け取ると一気に飲んでテーブルに
置いた。

テーブルの上でバイブ機能に
なっている亜子の携帯が
ゆっくりと横に移動していた。

「あの、携帯鳴ってますよ」

「ああ、後で出るからいいの。

じゃあ、また来週ね」

「はい・・・」

亜子は健と唇を重ねてから健を
送り出してドアを閉めた。