「あの、先生・・・。

お話しがあるんですが
宜しいでしょうか」

「なーに、健君」

「こういう・・・その・・・。

こういう関係は、
今日は止めませんか」

「なんで?」

亜子はいかにも不思議そうに聞いた。

疑問を持つ健の方がおかしいのでは
ないかと言わんばかりの口調であった。

健は亜子の目を見て話した。

「だって僕は生徒で、青山先生は僕の
先生ですよ。

普通じゃないですよ」

「そう?」

「毎週、人目を避けて会う関係
なんて、普通じゃないですよ」